ドリルの答えは全部あっているのに、十進法は使っているわけではありません。英単語はたくさん覚えているのに、単語はアルファベットが綴られていることは見ようとしていません。まだ見えていないだけなのです。大事なことは進化の段階の中にあることです。覚えたことは知識をたくさん得たこととして、すごいことです。知識をどうすれば使えるようになるかは、あらゆる方向から見ていく環境を与える必要があります。この話をすると多くの人が驚きます。逆にものすごい能力です。
「私は全く読まずに英単語を覚えるのは、とても出来ないです」とおっしゃる方が多いです。しかし、受験のために単語をたくさん覚えた経験のある方は、覚えがあるはずですが、日本語訳と英語訳がごちゃごちゃになってクリアに覚えていない状態とそんなには変わらないはずです。
十進法が解らないというと大げさですが、高校数学になったら、公式は混ざって使えないなんて、当たり前に起こります。
子供たちは、わざと英単語を無視したのではありません。その方が早いのです。その先でどうなるかとかは考えていません。逆に単語カードの絵が印象的にできているからそのような動きになるのです。
子供たちは環境に実に簡単に順応するのです。私たちは彼らをどんな環境に入れるかに責任があるのです。彼らを育てるには、どんな環境で育てるかもっと責任をもたなければ、欲望だけをもった子供になってしまうのです。
今、正解させようという欲望を捨て、少しの変化を歓べる器を作ることです。それには、相手が今どの段階にいるかを感じることが必要なのです。こちら側の段階を分ける能力が低いと相手を潰してしまい、育てることが出来なくなります。
あるとき授業をしている講師にどうしても我慢ならなくて、声をかけたことがありました。「先生。もっと褒めてください」とお願いしました。すると彼女は、はっとした顔で私の顔を観ると、反省のためか良いところを褒め始めました。
子供たちがどんな風に感じているかを多くみて、その上で先生に目的が解りやすいように教材を作りこんできました。しかし、それでも相手を追い込んでしまうことが起きてしまいます。
「今日、少しでもわかってもらって返したい。」と、とても優秀な答えが返ってきます。授業を観ていると、先生がすべて説明し、子供は途中ほとんど聞いていないのです。そして興味のない内容になると、なんと目の前で居眠りを始められて、疲れているからだと本当に思っているのです。自分が相手をそこに、追い込んでいるのです。
人がどう感じているかを自分のことのように感じるためには、その子の良いところを素直に認める心が持てるようになることです。相手が頑なになるのは、自分は相手が自由になると思っているからです。ほとんどの人が、自分はそんな風に感じていないと思いながら、無意識にそう思っています。私自身がずっとそう思っていて、気づいていませんでした。
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