幼児期には、まるでスポンジが水を吸うかのように多くのことを、吸収します。そのことを愛でるのは、大人として当たり前のことです。なんでも知りたいし、なんでも見てみたい時期に、子供たちを成長させるか、それとも潰してしまうかは、大人次第です。潰してしまうのは、大人がその子を自分の思うままに動かしたいという欲望を持つからです。
成長した男性が親を超える時、親はいつまでも子供を自分の下に置きたいという不思議な我を持つように、母親は自分の子供は、いつまでも自分の言うとおりに動く従順な存在であってほしいと考えるようです。
子供たちは生まれた時から一人の人格であり、自分よりも優れたものを持つ可能性を持っているのです。成功したと思っている親ほど、子供を自由に出来ると、勘違いします。
さて、新しくフォニックス指導を強化したプログラムプを始めた当初、もの珍しさも手伝って、驚くスピードで、動詞カードを読めるようになってきたという報告を受けていました。
しかし程なくして、英単語を読んでいないことを発見したのです。覚えたはずの英単語だけを並べて、発音させたとき、読めていたはずの単語をほとんど読めなかったと言うのです。教えていた講師は「忘れてしまった」と思ったようです。
始めからアルファベットをしっかりと見ていなくても、発音を覚えてしまうことが出来るとは思っていませんでした。英単語の先頭の文字と、描かれた絵とリピートされた音を覚えていました。音のルールを教えても、実際に読むときにどう使うかに気付いていないし、そんなことをしなくても、単語カードについている絵に対して、英語で何というかを結びつければ、発音できます。英単語を読む必要はないし、音のルールはいらないわけです。
かくして読むことも、書くことも嫌いな子供となります。口真似はすぐ出来るようになるわけです。
読めなければ、ある時期からボキャブラリ不足とセンテンスの構築に困る時期が来ます。もちろんバイリンガルで育つ子の話をしているわけではないですから、感覚で英語を身に着けるのは難しいという前提での話をしています。ひどい場合、猿まねの簡単なセンテンスの応酬はしますが、それ以上広がりは期待できません。
さて、一つの事でついた癖は多くのことも同じ行動をとるはずだという仮説から、私はこの話を、講師から聞いたとき、彼らはフォニックスを教えても、使えていないだけであることを伝えました。彼らは英単語の発音は、簡単に覚えてしまったのだから、そのことをまず認めましょう。そしてどうすれば「音のルールを使うようになるか、繰り返し練習することや、練習方法を工夫しましょう」となったわけです。
今度は、英単語を書いてもらおうということになりました。すると、英語を習って何年にもなる子供たちが、よく似た形のアルファベットを混同していることに気付いたのです。
単語を百個近く覚えて英語で言えるのに、dとbの区別がついていないとは気づかなかったのです。
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