自分では理解していると思ったことが、実は理解に至れていなかったと気づくことは、誰にでもあるはずです。「ああ。私は何も理解できていなかった」と気づく体験こそ、その人間が、成長するのに欠かせないことだと思います。「自分はできている」と思ったとき、それ以上の成長は自ら望まなくなるのです。
マザーアップルズが、彼らに伝えることは、「出来ていない。」ということを意識に上げることです。そのためには、一方向からだけ観るのではなく、多方向から見せていきます。全体像を掴むように見せていくことで、彼らが自ら気づくことに重きを置いています。そうすると、こちらの姿勢に共感を得ることが出来てくる瞬間に出会います。それは、一概にテストの点数があがることと一致しません。
自分で知りたいと感じるようになった子は、意味もなく正解を覚えることが出来なくなります。そこから、いままでの悪癖を本当に追い出せるには、タイムラグがあります。
良く「小学校では何ともなかった」とか、「高校で、まったくついていくことが出来なくなった」と聞きますが、程度の差こそあれ、ほとんどが無意識に今さえよければ良い。という思考のもとにいることが原因なのです。小学校四年の男の子が、桁の意味を捉えることに意味を持たないと決めて、意志をそちらに向けなかったことと似ています。
解の公式の答えと、二次関数のx軸との交点の数との相関関係のような複雑なものや、化学式の意味も、十進法の意味を捉える必要がないと思う性質から離れられない子供たちには、足し算を暗記するように、問題を覚えてしまおうとするところから離れることが出来なくなってしまうのです。楽して簡単に何かを手に入れられる方法を手に入れるとA脳は無意識にその方法を選択するようです。
悲しいことに、その方法を使うことは、自分自身を誤魔化し、出来ない理由は常に外の世界に求めることとなります。「自分は出来ている」ということを正当化するために、周りの大人や、自分に危害を加えると感じた相手は、敵となるのです。
「自分は、本当は理解していなかった」ということをたくさん経験し、「あ。わかった」という閃きの瞬間を経験することが、その子の内側を徐々に磨いていく大切なプロセスなのです。
横にいてやり方を説明しても、彼らはノートを見ているだけで、意志の方向を変えたわけではありません。
「そうか。だから合同条件を覚えなければいけないんだ。」と、何題も証明問題を解いた後に、子供が呟くのを実際に聞いたりするときがあります。
そうかと思えば、「通りすぎてくれないかな」とつぶやいたりします。そんな時には、こちら側の心構えを反省させられる瞬間なのです。
わたしたちは、「どうせ出来ない」というマイナス思考に陥った子供たちの言葉に、こちら側の心を乱して、「何とかやらせなければ」とか「何とか理解させなければ」などと、絶対に揺れないと決めなければなりません。
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