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2012.11.27
No.156 『感性を磨く(4)』

 解き方だけを教えた時、解き方を記憶に落とします。しかしすぐ忘れてしまいます。それは、正解することが目的だからです。割り算の意味を知らなくても、計算ドリルは正解します。文章題も、パターンで覚えます。お菓子を友達で分けることは出来ないし、見た目がパターンにはまらない問題に出会うと、「やったことがない」とか、「割ればいいんでしょ。」とか言います。新しいことを教えても、学校でやっていないことには、興味を示さないのです。私たちは、子供たちをどうすれば本来の姿にすることが出来るのかと長い年月観察し続け、多くの気づきがありました。
 そのほとんどの原因は、先生の側にあるということです。先生が子供たちに対して、
どうあればよいかという理想の姿を持たずに、指導しているからなのです。子供が正解することだけを目的としてしまうのは、先生の側が今、完全であることを求め、正解を出さない子供たちにいらいらします。
 十進法や、割り算ですら意味をつかむことは難しいことなのです。先生がやり方を全部説明して、こどもたちはわかった気にはなりますが、今、言われたそのことしか、見ることが出来ないのです。だから、四十九÷七はできるのに、七十÷七には、気づくことが出来ないのです。割り算は九九の逆で解く。計算できなければ、すべて筆算にしなければ出来ないとか、量の予測がまったくつかない、およそ実践には向かない人間となります。
 
指導する側が、自分自身の力量に気を取られ、自分の思い通り動かすことにこだわったとき、子供たちは目の前の先生が「たす」とか「ひく」といったら、その数字とそのドリルに書かれた問題の場所を記憶するのです。その問題の持つ意味をつかむのではなく、形を記憶するのです。角度を大きさではなく、位置と捉えるのも、単語の最初の文字と絵だけ記憶するから、文章の中で出てきても、見分けることができないのも、すべてその思考からきているのです。
 子供たちは、今さえ良ければ良いのです。私たち指導者は、彼らが勉強する意味をつかむために、子供たちの今の姿や、出来に心をみだされているようでは、意味を伝えることなど出来ないのです。どんな簡単なことでも、いえ、簡単なことであるからこそ、わかっていて当然という感覚をすて、真摯になって彼らの感性に働きかける必要があります。
 今、目の前の生徒が満点を取ることを要求すれば、意味をみいだすのではなく、答えを記憶してしまうのです。記憶出来てしまうのです。なぜなら満点を望んだ、その指導者は目の前の子供の能力を疑っているため、
どんどん簡単なものに限定し、それが出来なければ、自分が満足しないのです。
その結果は、先の見えない狭い範囲の暗記をすることが、勉強することであると思い込んでしまいます。
一桁の足し算を暗記するのは、意味をつかむまでもなく、記憶出来てしまうほど、その場の完成度に執着した母親によって、その子の思考をかためてしまうからです。

続く

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