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2012.11.26
No.155 『感性を磨く(3)』

 割り算の意味を子供に伝えることがいかに難しいか、私たちが気づくまでに信じられない時間を使いました。
 それは、自転車に乗れてしまったら、乗れなかった時の感覚に戻ることができないからです。超えてしまった感覚を感じることは、十進法を伝えることと同じくらい難しいことです。
 教えるとは、問題の解き方を教えることだと、世間一般に考えることでしょう。しかし、マザーアップルズはこれまでに、問題の解き方をただ教えることは、子供たちの自立を妨げることになることを、知り尽くしました。
 九九を完全に覚えた後の子供たちに、割り算を何のヒントも出さずに、考えてもらう時間をたくさん取っています。九九はほとんど覚えていても、割り算を解くために、九九を利用するということに、気づくために一か月近くかかることもあります。ある量を同じ種類に分けることが、どんな意味であるのかを感覚に落とすことが、子供たちにとって実はとても難しいことだと気づいて驚かされます。
おはじきや、十個の点が書かれたカードを使って、例えば四十九÷七のような単純な割り算を「四十九の玉を七つずつ分けると、いくつに分かれますか」というように質問していきます。すると、ほとんどの子が、必死でおはじきやカードに書かれた玉を手で抑えながら分ける作業を行います。数が大きくなってくると、手で押さえて分けることを途中で忘れてしまうため、よく間違えます。「七つの玉が七つあったら、いくつになるの」と聞くと、九九を覚えていても、多くの子が「わからない」と言います。「やったことがない」とか「知らない」とか言います。九九を覚えて計算ドリルに正解していても、掛け算の意味をつかんでいない子がほとんどなのです。意味がわかるとは、どんな簡単なことでも使うことがどれだけ難しいか、勉強になります。分けるということの意味を感覚でつかむために、おはじきやカードに書かれた玉を、何度もにらめっこしてもらう時間をたくさん取ることで、「余り」の意味も感覚に落とすのです。
 
「わからない」中から「わかった」という感覚を子供たちに感じてもらうために、一つのことをあらゆる方向から見ることを、伝える必要があります。混沌としたことを整理する経験は、何物にも変え難いことです。
 割り算のドリルを早く正解にすることに必死になるなら、やり方だけを教えればやり方を記憶します。方法だけを教えても、「知りたい」「わかりたい」という思考を湧き立たせることは出来ません。
 人を育てるとき、今、満点を取ることに必死な先生に教えられれば、どんな方法であっても正解さえすれば良い思考の子供が育つことになります。
 私がこれまで見てきた多くの子供は、同じ方向から何度も繰り返し正解を記憶します。その方向からでの習熟度は上がりますが、
正解以外の何物にも興味をなくし、表情は蝋人形のようで人間性を失い、およそ子供らしさを無くしてしまっていました。マザーアップルズが彼らに施したプログラムは、彼らの表情に変化をもたらします。

続く

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