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2012.11.03
No.152 『無意識行動 感覚(5)』

 人に丁寧に教えれば、教えるだけ相手をだめにしてしまいます。このように断言すると、「そんなばかな」と誰もが言うでしょう。しかし、そんな言葉が言えるのは、究極に人に丁寧にしたことのある人間にだけで、そういう人間だけが理解出来る世界かもしれません。私は、本当に子供のことを考えるのであれば、気づきのある人間に育てることこそ、教育の目的ではないかと思います。
 子供たちは、どの子も「今さえよければ良い」のです。将来をえがくことのできる子は、本当に極稀でしょう。
 どんなに良いプログラムを組んでも、それを見てくれなければ何の役にもたちません。彼らは、手っ取り早く答えを知りたいのです。難しいと感じた瞬間に、思考を停止させて、やり方を言ってくれるまで待っている子は、それ以上に自分で考えようとはしません。
 大人は丁寧に教えれば、どの子でも教わったことを自分のものにしてくれると考えてしまいます。しかし、自分で回転することをしなくなった人間は、今、目の前の問題に正解すれば良いのです。今だけよければ良いという考えで勉強したら、その思考が癖になるということまでは至らないし、自分の将来がどうなるかまで感じることは出来ません。
 マザーアップルズに通いだしたのが小学生の高学年だとします。私たちは、学校では繋げて考えないようなところを、全体像で見せて気づきをもたらすように心がけます。すると、今まで丸暗記しようとしていたことが、まったく通じないため、しばらくの間、相当な抵抗をします。何しろ、今までは簡単な法則で、同じ種類の問題だけが並んでいたものを、大量にやっていたのに、一度に全体像をスピーディーに見るわけですから、脳がついてこないのです。しばらくすると、大抵は小学校の成績が上がりだします。教えていない単元の成績も上がることが多くあります。思考の方向を少し変えただけで、小学校の単元テストくらいはできてしまいます。しかし、これは決して安心な状況とは言えません。
 このあたりで、自分から回転してくれることはありません。むしろ、私たちが伝えようとしていることをおろそかにするような態度に変わったりします。
 学校のテストの点が、そこそこ上がると、鳥瞰図(ちょうかんず)を観ることに意味を持たないのです。意味をみいだせなければ、聞かないのです。無意識に必要ないと判断したことを、遮断する癖に戻ります。
 さらに悪いことに、本人だけではなく、お母さんも出来るようになったと勘違いします。
 「先生、この間の割合のテスト百点取れたの」と自慢をしますが、塾での授業には身が入らなくなります。
 人間は、大人も子供も意味が無いと判断したことは、絶対に自ら知ろうとはしないのです。
 このような状態の子供たちが、世の中には溢れているのでしょう。一旦、欲望で満足した人間は、それを捨てることは、したくないのです。
私たちは子供たちにあらゆる手立てで、精神を鍛える必要があるのです。

続く

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