自分の目の前の人間が何かに躓(つまづ)いている時、その躓(つまづ)きが自分にとって簡単なことのように見えたら、多くの場合、それは相手が努力していないせいだと考えるか、理解できていないせいだと考えるでしょう。ほとんどの場合、能力が低いと決めつけるはずです。
マザーアップルズに通う子供たちは、ここが初めての塾ではない子どもたちもたくさんいます。私はあるとき、相手を観て、感じる自分自身の感性が、ほかの塾の先生と同じであったら、その子はそのままなのだろうと気づきました。例えば計算力がないと感じたら百マス計算をさせてみたくなります。関数を解いていて、方程式の解き方があやしかったら、計算問題をたくさんやらせたくなります。方程式の応用問題が解けなければ、文章力がない、結局国語力がないからしかたない、応用問題までやるだけの実力などない子供なのだと決めてしまうでしょう。
私自身、相手を観察するその感性の一つ一つがまったくずれていると感じるまでには、恐ろしい時間がかかりました。ともすれば、すぐにもとの感覚に入ってしまいます。結果が出ていない子に対しては、能力が低く、結果を出せる子は能力も高く、理解出来ていると勘違いします。
明らかに進化の賜物だと思える子供たちの画像処理能力は、驚くべきものがあります。しかし、その画像処理能力を使っているうち、どうにも進むことが出来ない時期が、中学一年の後半あたりから訪れます。もっと早い子で、小学校の三年生くらいだと思います。小学校四年生くらいから難しくなるらしいと言われたりもしますが、初めから捉え方が違っているとは、ほとんどの場合、気づくことはないでしょう。私は長年にわたって、この事実に対しての解決方法が見つからないため、苦しみ続けました。
画像処理を使って解くとはどういうことなのか、お伝えするのが非常に難しく、マザーアップルズで進める方法は、ことごとく世間一般とは違っています。バードアイ学習を基準として子供たちの学習を組み立てなおそうとしています。教室では多くのスタッフが、このプログラムの完成のために、必死になっています。
たぶん誰でも神経衰弱というトランプのゲームをしたことがあると思います。自分が開いたカードの数字と記号と位置を覚えていて、いかにたくさんカードをとるかというゲームです。
子供たちが、問題を解くときに、神経衰弱ゲームをやるような感覚でやっているという表現をすると、理解しやすいでしょう。画像処理で覚えようとすれば、英単語は読めなくて当然です。時間と速さの問題も、「はじき」と評される得体のしれない表に入れなければ解けない子ばかりになって当然です。
「先生、単語は読めるけど、書けないの」と長年、某有名英会話スクールに行っている中学三年の女の子に、習っていない単語を見せて「読んでみなさい」というと、先頭の文字から読み方の見当もつきません。
多くの子が言うでしょう。同じ法則のものも「やったことがないから出来ない」と。
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