多くの人間が自分はこのようにみているのだから、相手も同じように観ていると感じているために、相手と噛み合っていないとは考えず、相手が悪いと周りのせいにする事が多いと思います。そしてほとんどの場合、その固定観念にはまっている事に気づかずに生きていくのだと思います。
子供たちの能力に差がないという事を、固定観念で持ち続けたとすれば、子供たちの躓き(つまずき)のすべては、子供たちの能力のせいにしてしまいます。逆に子供たちの能力は、ほとんど変わらないと考えれば、教科書の指導の仕方でやらなければならないという固定観念すら外さなければなりません。
子供たちは、言われたことを実に忠実に守ろうとして、理屈に合わないことを押しつけられた結果、受け入れられず止まってしまっています。たとえば、単語は書いて覚えるとよく言いますが、エイピーピーエルイーのようにアルファベットのまま、覚えようとしている子や、画像認識のように覚える子がたくさんいます。良く単語が覚えられないという相談を受けていましたので、子供たちの様子を観察し、どのように覚えているのか聞いてみて、驚く発見をしたのです。画像処理している子は、ルールを知らずにハングル語を真似て覚えるような方法を取っているのです。躓ずく(つまずく)理由は、思考の方向がずれているのです。
数学を教えていて、驚かされることですが、とても簡単な計算をすべて筆算を書かなければ出来ない子をみかけます。四百かける0・5のような、暗算で出来る計算を筆算にします。この動きをする子がとても多いことには気づいていましたが、なぜ起きるのか長年わかりませんでした。前出の単語の画像処理覚えも、長年理由がわかりませんでした。しかし、ある時を境に、彼らがなぜ、そのような動きをするのかに気づきだしました。そのほとんどは、自分たちは、当然このように動いているという固定観念を外し、彼らの動きを感じてみたとき、自分たちとは全く違う見方をしていることがはっきり、感じられるようになったのです。
英語の画像処理読みや、アルファベット覚えは、単語の音のルール、フォニックスから教えるように変えると、多くの子が、短時間で長い単語を覚えるように変化しました。
小学校の低学年で、0.2かける2(0.2×2)のように、小数に整数をかける暗算と0.2かける0.2(0.2×0.2)のように小数倍する概念を同時に教えることで、どのような桁の掛け算も間違う事はありませんし、暗算出来るものは、わざわざ筆算にしなくても出来るようになります。
単語はファオニックスのカードを出来るだけ、イメージしやすいカードで覚えるように工夫しました。また、小数倍、たとえば0.2倍とはどういう感覚なのかをイメージできるように、量がわかるドッツカードというカードを使います。
それらのカードは、一見とても地味で、何の意味もないように見えるのですが、長い歳月をかけて彼らの観念を感じたことから出来上がったものです。教育の問題点は、子供側ではなく大人の固定観念にあるのです。
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