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2012.08.27
No.143 『無意識行動 内側(6)』

 人間というのは、自分が向かう方向に困難が存在していないと、手を抜いてしまおうということを、常に考えるやっかいな生き物ではないでしょうか。
 しかし、常に楽なことだけを求め困難なことに挑戦する心をいっさい無くしてしまっても平気な人間は、残念ながらこの世から、ある日抹殺される憂き目にあうのだと思います。目の前の問題が簡単であると分かった時の子供たちは、実に忠実に気を抜きます。簡単イコール頭脳の出し惜しみをします。ほとんどの子が、真似る(まねる)作業にはいります。漢字を山ほど書いても、記憶するわけではなく、その字がどのように使われているのか知りたいという意識はもたず、ただ書くことのみが目的となるのです。このような状況がずっと続いた時それは、その子の癖となって貼り付いてしまいます。
 問題が解けていなければ、その子の能力が低いと決め、レベルの低い問題も出来ないのに、高いレベルの問題は初めから出来ないと決めます。漢字が書けなければ練習が足りないからであり、問題が解けなければ、たくさん問題を解いていないからだと単純に考え、難しい問題が解けないのは、基本の問題が理解出来ていないからだと考えた結果、同じ例題の同じ問題がたくさんはいった形のプリント問題の繰り返し学習がはじまります。簡単な問題が並んだプリントを見たら、法則性を理解するのではなく、そのプリントに書かれた問題の形を覚えてしまいます。
 過去に何度もお話しましたが、角度を大きさで捉えず、位置でみるということもこのような背景から生まれてくるのです。面積も、実に単純な四角形の面積を計算しているうちに、縦と横の二つの数字をかければ良いという単純な思考に陥って、少し複雑な図形の中のどこが縦と横かさえ意識しない子もいました。円の中に半径が描かれていて、数字が5センチと書いてあったら面積を求められるのに、半径5センチの円の面積を求めるとか、直径10センチの円の面積を出すと書かれていたら出来ないなどということも、往々にして起きるのです。
 彼らは画像のようにプリント問題の形を覚えてしまうのです。同じ問題ばかり並んでいるのですから、角度の大きさは意識する必要もないし、半径は直径の半分であったり、中心から円周まで同じ距離であることを意識する必要もありません。四則計算はどんな桁であっても計算結果として出てくれば良いのであって、その答えがあり得ない大きさであっても、意識出来ないのです。多くの子が、一端この思考にはいった時、なかなか抜け出ることが出来なくなります。
 塾を始めた当初は何が起きているのかさっぱり理解できませんでしたが、彼らがなぜ、このような思考に追い込まれてしまうのかの背景も、かなりの部分で見えてきました。
この思考に陥った最も大きな原因は、意識を外側に持って行っているからです。その背景を踏まえた上で、簡単な問題の繰り返しではなく、そこに法則性を意識した構造を伝えようとすると、すでに学年という枠を超えた目的別の指導方法を取らざるを得なくなるのです。

続く

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