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2012.06.18
No.133 『無意識行動 無分別』

 変化のない環境で同じことばかりやっている時、トラブルによって、今まで出来ていたことさえも同時に出来なくなってしまうということは、普通にありえることでしょう。いわゆる思考停止状態になると、いままで出来ていたことさえ、まるで全く分からなくなったように感じる瞬間です。 
 子供たちをテストして、いままで出来ているように感じた箇所を間違えたのを発見すると、普通は忘れてしまったと考えます。確かに、忘れてしまっていることもありますが、実際には、問題が混ざっただけで、軽くパニックを起こしていることが多いことに気づきました。幾つかの変化があった時、それがどんな問題であるか分けられなければ、解決できなくなります。
 私は以前は、子供たちが一通り基本問題までやったのに、問題が解けなくなるのを観ると、理解が足らないと思っていました。簡単な問題に戻って練習し、そして応用問題を試していたのです。しかしこのようにして、出来るようになるケースは稀でした。彼らは、変化に弱く、はっきりと問題を分けていなかったのです。ここで必要なことは、基本に戻すことではなく、分かりやすく全体を、スピーディーに体験することであり、その混ざった問題に挑戦することです。
 問題の種類を分けることが出来れば、パニックに陥ることはないはずです。
 人が何かを分けているときには、その
与えられたものの種類の中で分けていることが多く、そこに幾つかの似た種類のものが置かれたとき、それまでの分類があいまいであれば、別の種類が混ざっただけで、すべて分けることが出来なくなってしまいます。
 たとえば分数の掛け算をずっとやっていたとします。そこに分数の足し算を混ぜて解いてもらうと、多くの子が、
足し算をかけてしまったり、掛け算を通分したりします。その解き方もめちゃめちゃにするし、問題が混ざったことさえ気づかなかったりします。このとき、ほとんどの指導者はやり方を忘れたと思い、基本問題を何度も繰り返そうと考えるはずです。
 限られた足し算の繰り返し練習の中では、足し算を解いていると言う感覚もなく、掛け算を解いているときには、掛け算を解いていると言う感覚がないことが分かりました。連続の仕事の繰り返しだけであったりします。そのため四則の混ざった分数の問題を見せたとき、まるで、何も出来ない状態になったりするのです。
 一つ一つの繰り返し練習に戻せば、そのプリント自体を覚えてしまうことも出来てしまいます。これを解決するためには、混ざった問題に挑戦し、
種類の違いを自分で気づくような環境に入れて、腑に落とすしかないのです。
 子供たちは、はじめから変化に弱かったわけでは在りません。彼らが少しの変化に対してパニックに陥ってしまうのは、自らが考える時間を奪われてしまったことによることが、考えられます。
種類が変わって混乱しているとき、その混乱のなかで、
とても丁寧に説明してくれる人は、彼らから、自ら掴み取る機会を奪ってしまうのです。

続く

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