「褒めて育てる」という言葉をよく耳にします。確かにどんな人間も、けなされるよりは、ほめてもらったほうが嬉しいと思います。二歳や三歳の子供も大人になっても、人から褒められることは、その人間にとって快感を与えられることのようです。
小学生くらいまでの、ほとんどの子供たちは、お母さんに褒めてもらいたくて、勉強を頑張ったり、お手伝いをするのです。
小学二年生くらいの子供たちをみていると、驚くほどに従順で、努力を惜しまない動きをとります。八歳くらいでも、中には動けなくなってしまった子供たちがいて、逆に驚いてしまいますが、この時期の子供たちは、総じてとても、努力家で、物事を知りたいと感じていると思います。但し、その芽を摘み取ってしまうような、環境に入ってしまえば、簡単に逆の動きをとるようになるのです。
私たちが、教室で小さいお子さんを観ていて、伸ばせるときと、そうでないときには、はっきりとした違いがあります。
それは、その子の「意識がどこに向いているか」です。家でも熱心に問題集を買ってきて、教えてくださって、努力による成果が出たというケースは、残念ながら私の記憶で皆無です。中には自分から、「問題集を選んでやりたいと言ったので、買ったのにまったくやらないのです。」とおっしゃるお母さんもおられます。
子供たちは、お母さんに褒めてもらいたいのです。褒めてもらうために、涙ぐましい努力をします。「全部○でなければ嫌だ」という子、間違っているところを神経質にケシゴムで消したがる子、「たくさん宿題を出してください」というお母さんと、「宿題をやったのに、家においてきた」という子供。彼らの多くは、時間を気にするし、途中でおしゃべりが多くなったりします。
好きなテレビ番組を集中して見ることが出来る子は、同様に勉強も集中して出来るはずです。
伸ばせたケースのほとんどが、集中して物事に取り組めるように変わってきたとき、驚くほどの成果も出てきています。集中できていないのは、その先生に心を開いていないのです。その先生を好きなら、信じられないような集中力を出します。好きなことがあるように、好きな人に集中すれば、時間を忘れて努力します。勉強も好きなアニメと同じように集中するのです。
「この子は足し算を覚えるのが遅いのです」と連れてこられた年長の女の子は、数のカードを出しただけでふてくされていました。家庭では何度も百まで数えることを繰り返し、算数の問題をたくさんやらせていました。
彼女は足し算の問題に集中したのではなく、どうすれば母親から逃れられるかということを気にしていたはずです。彼女の心には、母親に対する反発心でいっぱいになっていたと思います。
この状態になると、多くの子が、問題を意味なく丸暗記しだします。逆に全く覚えることも出来ず、動かなくなる子もいます。お母さんが好きで、集中できている子は、どんなことでも出来るはずなのです。
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