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2012.04.16
No.124 『解決方法7 昇華への導き』

 私は長い間、子どもと接していて、講師から時々、驚きの声を耳にすることがあります。理解する速度があがったように感じたり、塾では教えていない単元を理解していたりすることです。それまでは、とてもゆっくりしか進むことが出来なかった子が、今まで以上に多くの内容を理解していて、びっくりすることも、よくあります。最初は、偶然にそのような状態になったと思っていました。たまたまその単元に興味があって、よく勉強したためであると思っていたのです。始めは、なぜそのようなことが起こるのかわかっていませんでした。逆にどんなに丁寧に時間を使って説明しても、一つの法則すら使うことが出来なくなってしまう子も、たくさんいたからです。この両者の間に、教える対象に能力の差があると捉えてしまっていたら、私自身が教育には何の法則性も発見できないとあきらめてしまったと思います。
 物事を人に伝えるためのルールとして、法則にのっとった大きなループで、できるだけスピーディーに身近な目的地まで連れて行くことをお伝えしました。この時できるだけ同じ言葉がけで、法則を伝える必要があることもお伝えしました。しかし、そこに法則があることを相手が気づくように働きかけた時と、すべてを教え込もうとしてしまったときでは、出てくる結果は別のものとなってしまいます。
 
手をかけ過ぎて自ら思考することを止めてしまう環境のなかで育った時、人は物事を単一な方向からしか考えることが出来なくなってしまいます。せっかくスピーディーに目的地まで連れて行って、法則性を発見することを促しているのに、そこですべてを教え込んで完璧になることを要求すれば、相手は窮屈になって、全部を放棄してしまうことになります。
 逆に方法論でスピーディーに連れて行こうとしているときには、混乱させてしまうだけで、相手が自ら気づこうとしている喚起に繋がるタイミングを逸してしまうのです。私は、小学校一年生で繰り上がりや、繰り下がりが、使いこなせていなければ、桁の大きい計算まで連れて行きます。また二年生であれば、小数の計算まで教えます。
 彼らは、そこで桁の意味を掴み取らなければ、自由に使いこなせないことを知るのです。子どもたちは、私たちが想像するよりずっと多くのことを知りたがっているのです。
 もう一つ、
私たちは気づきへの喚起には別の環境暗示があると、もっと有効であることを知るべきです。中学に上がったばかりの女の子のお母さんから電話がかかってきて「もう少し塾で勉強したいと言っているので、時間を延長できませんか」と聞かれました。
 彼女は英語を習ってまだ三回目です。終わりがけに四枚の形容詞カードを彼女の前に出して、発音を教えた後「今日はこのカードが読めて、意味がわかったら帰りなさい」と伝えました。隣で動詞カードを覚えている同い年の男の子は、まだ二ヶ月くらいしか勉強していないのに、形容詞はすでにマスターし終わっているのです。彼のファイトは、彼女の負けず嫌いの性格に火をつけたのでしょう。

続く

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