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2012.02.13
No.115 『歩み NO.5(忘れる?)』

 話を聞いていないと言えば、姿勢が悪いとか、そわそわしているとかいうイメージがあるかもしれません。理解しているかのような返事をくれているのに、全然話が通じていないという経験をしたことは誰でもあるはずです。私が今まで接してきた子どもたちはいたってまじめで、熱心に聞いているように見えます。然し、本質を聞いたとき、聴いていなかったことに気づいて愕然とする事がほとんどでした。何時間も同じ単元の勉強をした後で、ほとんど理解していなかったことに気づいて驚くのです。ほとんどの子がとてもまじめに聞いています。最初の頃は、本質を理解していないことに気づくことすらできませんでした。同じ単元をやっている間とか定期テストまでとかいう比較的短い期間のなかでは、基本問題だけでなく、少しレベルが高くても正解しているからです。
 時間がたってから、復習してみると
ほとんど何も残っていないのです。最初は、練習が足らないから忘れると思っていました。誰でも繰り返して練習しなければ、身に付かないのも事実です。練習時間を長くするとか、繰り返し訓練するとか、その程度のことで大丈夫だと、最初は考えました。基本の問題の練習量が足らないのに、難しい問題をやるから出来ないのかとか、基本問題から応用問題の途中のレベルの問題が少ないからだとか、考えたりもしました。
 そうして実に二年近く、独自に基本問題を作り、レベル別に問題を作って、取り組む順番も考えて、試して見ました。最初の頃にすぐに気づいたことは、簡単な問題を解くときには、同じ問題をやればやるだけ、頭を使わなくなるということでした。例えば算数の文章題であれば、数字だけ拾って問題はまったく読まないとか、英語の文法問題であれば、センテンスの全体の意味は捉えず、ただ形を変えるとか、カッコの前の単語だけみて、答えを書くとか、問題のパターンを暗記するのです。
 当時は、このような動きをする子がどのくらいの割合でいるのか見当が付きませんでした。むしろ特殊な子であると見ていました。また、
自らの意志で、理解するのではなく、そちらの思考を取るのだと思っていました。私は、意志の力でその考えを変えるように説得していた時期がありました。後になって、彼らが無意識にそちらの思考に入っていくのであって、自分が変わった思考をしていると気づいていないのだと気づくまで、相手を苦しめていたことにも気づかなかったのです。
 最終的には、どうすればそのような思考を取らずにすむのか、また一時的にそのような思考をするのか、またレベルの低い子だけが陥ることなのか、皆目見当が付かなかったのです。
 然し、これは
子どもたちの将来にとって、絶対にやり続けてはいけないことであるという、確信のようなものだけがありました。もし、このような思考をしている子どもが社会にでれば、決まったことだけしか出来ない、発想力、想像力はもちろん決断力、判断力も、当然、育っていないまま、社会に出て行くのではないかという恐怖を感じたのです。

続く

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