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2012.02.06
No.114 『歩み NO.4』

 私は、ある頃から子どもたちがほとんど話を聴けていないことに、気づきました。聞いてはいますが、まったく意味は捉えていないのです。質問すると答えますが、意味はまったくわかっていないで、答えていることにも気づきました。また、そこを見てはいますが、目をやっているだけで観ていないことに気づいてきました。
 最初のころにびっくりしたことは、こちらが当たり前のことを教えようとしているのに、かなりの子どもたちが、
「学校の先生がこう言った」といって絶対に曲げないことが、よくありました。例えば、少数の掛け算を筆算でやると、小数点の位置は絶対に同じ位置に来ると信じている子がいました。どんな小さい小数でかけても、小数点は上から下に下ろせばいいと思っています。教科書を見ると、確かに千分の一の位までの掛け算がないため、違う答えになるものが存在していないのです。
 「学校の先生がこういった」という生徒は、一人や二人ではないのです。勿論、小数点の掛け算だけでおきているわけでもなく、とても摩訶不思議な論理を言い張るケースは山ほどありました。あるときには、小学校までいって学校の先生にどのように教えるのか質問に行ったこともあります。しかし直接教えた先生に逢えるわけでもないし、そのように聞いたのかもしれないというお話をしてくださいました。
 小学校にいって先生に直接聞いてみて感じたことは、指導方法は統一されているのではなく、相手のレベルに合わせてその時その時で変わるということです。教科書の中にも、同じ問題に対して、幾つかの考え方が同時にでてきます。それがいいことなのか、悪い影響を与えているのか、そのときには分かりませんでした。ただ、教える先生によって違うということは、混乱する子もいるだろうという純粋な疑問が湧きました。
 以前にもニュースに書きましたが、角度というものを捉えていない子がいて、分度器を使っているのに、角度を大きさで捉えているのではなく、位置で見ていました。講師が九十分かけて授業したあと、百五十度と三十度の図の違いはわかりましたが、九十度と百二十度はどちらが大きいか分かりませんでした。最近になって中学生の中にも、角度を大きさで捉えていない子が何人かいることを発見しました。
 その頃は相手の聴き取る能力や、文章の読解能力が低いと思っていました。まだこちら側が、
伝え方やリレーションを大切にしていないことに問題があるとは気づけていなかったのです。
 学校の先生は、決しておかしな理屈を教えた記憶はないはずだし、講師も同じだったはずです。小学生の子だけではなく、中学生も高校生も同じようなことをしています。もちろん私たち大人もよくやっていることに気づきます。都合の良いところだけ聞いたり、気になるところだけを聞いて、相手はそんな気はなくても、まったく違う取り方をしたり、違う取り方をされたりしたことがあるはずです。
 当時は、拾い聞きする子が存在するのであって、特殊な子どもたちだと思っていました。

続く

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