塾を始めて、はや8年近い歳月がたとうとしています。日本の子どもたちの学力が低下しているということが、あらゆるところで話題となり、日本の将来にとって教育の問題は、もはや無視することの出来ない重大な問題となっています。
子どもたちの能力が下がったのではなく、今の環境の中で何も意識しなければ、せっかくある能力を活かすことが出来ないというのが、事実でしょう。
多くの見識ある方々が、ゆとり教育の歪であるとか、原因について解かれています。
しかし、教育現場で実際の子どもの状態と向き合い、何が子どもたちにとって必要かと考えると、原因の追究だけをしていては、らちがあきません。
塾を始めた当初は、成績が悪いというのは、努力をしていないことが原因であると思っていました。確かに、成績が思うように伸びないとか、付いていくことができなくなる子は、努力することが嫌いな子が多いです。
しかし、私が見てきた子供たちの中には、努力をすることは惜しんでいないのに、成績が思うように上がらない子がいるということです。
学校でもまじめで、ノートもしっかりと取っていたり、塾の授業がない日にもまじめに通ったりしている子なのに、成績が伸びないのです。
そういう子は、中学一年生くらいまでは、上位の成績を取っているのに、徐々に落ちてきて、早い子で中学二年生に上がった頃、もしくは二年生の二学期に入る頃には、顕著に成績が下がってくるようです。「定期テストは出来る」けど、「実力テストの成績が悪い」というのもよく聞く話だと思います。
こういう場合、基本問題は出来ているけれども、実力テストに出るような、応用の問題は解けないというように、思っていました。実際、彼ら自信も、応用問題が解けていないと考えています。しかし、私は長年、子供たちを観てきて、まったく違うことが原因であることのほうが多いということに気づいたのです。
多分、お子さんのテストの答え方を良く観ているお母さんは気づく方も多いと思います。
基本の概念の理解をせずに問題を解いているということです。根本の概念を捉えていない場合は、理解のレベルに関係のない間違え方をしています。
例えば、存在していなければならない途中式が書かれていないのに、いきなり導き出されるはずのいない計算が書かれていたりします。こんな場合、書いてある内容はおかしくないので、計算が速いと、思ってしまいます。
また、定期テストで英語の点数は良いけれど、始めてみる英語の読解は出来ないとか、テキストに出てくるセンテンスなら書けるが、英作文は苦手であると、言います。こんな場合も、ボキャブラリーが少ないとか、英文読解に慣れていないことが原因だと考えるでしょう。しかし、これは知識不足のために起きているのではないことのほうが多いです。これらの問題を引き起こしているのは、基本概念をしっかりと身に付けず、その上に形だけを覚えようとすることが原因なのです。
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